公益社団法人周南青年会議所2026年度 理事長所信

2026年度理事長 山本 将平

2026年度公益社団法人周南青年会議所スローガン

2026年度
公益社団法人周南青年会議所
基本方針

  1. 会員一人ひとりの主体性を引き出す環境づくり
  2. 信頼でつなぐ関係性の再構築
  3. 次世代の視野を広げる国際交流と多文化理解の促進
  4. 周南青年会議所らしさの継承と革新
  5. 地域の魅力と人をつなぐ未来志向の運動展開
  6. 地域移行に関わる連携基盤の整備と情報支援の強化

はじめに 

 青年会議所という組織には、固有の熱があります。それは、仲間と過ごす時間の中で育まれる誇りであり、まちの未来に真正面から向き合う覚悟であり、行動によって社会を変えようとする情熱です。この熱は、これまでの多くの諸先輩方の想いと行動の積み重ねによって、脈々と受け継がれてきました。私は2026年度、その想いをしっかりと受け継ぎ、時代に合わせた新たな形で、さらにその熱を高め、広げていく一年にしたいと考えています。

 いま、私たちを取り巻く環境は、これまで以上に変化のスピードを増しています。価値観、働き方、人と人の関係、地域の在り方。どの時代にも変化はありますが、現代はより一層変化が複雑で先を見通しにくい時代です。それでも青年会議所は人を信じ、地域を信じ、行動力を信じて歩みを進めてきました。特に私たち周南青年会議所は、徳山・下松という二つの青年会議所が一つとなり、さらにかつて光の地で活動していた青年会議所の志を引き継いで、現在の活動エリアが形成されました。それぞれが歩んできた歴史と地域への想いを受け止めながら一つに纏まってきた過程は、つながりの象徴であり、挑戦の積み重ねでもあります。これまで培ってきた伝統と信頼、そして仲間の努力によって、数々の地域事業を成し遂げ、多くの人の心を動かしてきたことは、私たちの誇りです。

 また、2027年度は周南青年会議所が創立25周年を迎えるにあたり、2026年度はその準備を整え始める大切な一年となります。これまで紡いできた想いと歴史を丁寧に振り返るとともに、これからの周南青年会議所の在り方や地域との新たな関係性を見つめ直す準備を進めてまいります。創立25周年を迎えるこの機会は、これまでの歩みを称えつつ、未来を形づくる契機でもあります。今あらためて、私たち自身が地域の中でどのように存在し、どのような価値を生み出すべきかを考える一年として取り組んでまいります。

「私たちは、何のために、誰のために行動するのか?」
「私たちのつながりは、時代の変化に応えられているのか?」

 これらの問いかけは、先輩方の積み重ねてきた歩みを否定するものではなく、むしろその熱と志を活動している私たちがどう受け継ぎ、次の世代へとどのように継承していくかを見つめ直すための大切な起点です。青年としての情熱と責任を胸に、私たちは新たな一歩を踏み出してまいります。

 2026年度、私はこれらの問いに対する一つの答えとして、スローガン「Re:Connect~想いをつなぎ、行動で未来へ~」を掲げました。この言葉には、つながりをただ取り戻すのではなく、再定義し、未来へとつなぐという想いを込めています。そして、この再定義された「つながり」を行動として形にしていくのは、一人ひとりの会員です。与えられた機会を自分事として受け止め、自ら行動に移すことで、組織にも、地域にも、前向きな循環を生み出します。

 どれだけ時代が変わっても、人と人が想いを重ね、心でつながることの価値は決して色褪せない。

 私たちがあらためて未来に向けて踏み出すその一歩が、地域を、そして社会を動かす大きな力となると信じています。

 この一年が、仲間と想いを再びつなぎなおし、そして新たな一歩を踏み出す「転機」となるように。
行動をもって信頼を築き、想いをつなぎ、未来へ橋を架ける一年にしてまいります。

会員拡大委員会

 青年会議所の運動は「人」から生まれます。未来を見据えた持続可能な組織運営のためには、新しい仲間の参画が不可欠です。近年の日本社会では、人口減少とともに若者の地域活動離れも顕著となっており、私たちの活動地域においても若年層の転出超過や地域離れが課題となっています。だからこそ、私たちが地域のために行動する意義を発信し、その想いに共鳴する人材を巻き込むことが求められます。本委員会では「共感」と「価値の実感」をキーワードに、入会促進活動に取り組みます。青年会議所の活動がどのように自己成長やキャリア、そして地域貢献につながるのか。実際の活動に参加することで得られる学びや人との出会いを、具体的なかたちで伝えていきます。

 また、入会を検討する段階から入会後に至るまで、一貫したフォロー体制を整備し、新たな仲間が継続的に学び、活躍できる環境づくりにも取り組んでまいります。

 拡大活動は、特定の委員会の取り組みではなく、全会員が関わるべき運動です。全員が当事者意識を持って仲間を迎え入れ、その成長を支えることで、組織全体が活性化していきます。そうした意識の醸成と仕組みづくりにも力を注ぎ、全員拡大を実現していきます。組織の未来は、今の私たちの働きかけにかかっています。
 人とのつながりを育み、次代を担う仲間と共に歩みを進める一年とします。

会員交流委員会

 仲間との絆は、活動の原動力です。青年会議所運動の本質は人の成長と変化にありますが、その過程で生まれる信頼関係や仲間意識は、互いの挑戦を支える強力な土台となります。現在、周南青年会議所においては交流の機会自体はあるものの、参加率の低下や関わり方の温度差が課題となっています。つまり、場はあるが関係性が十分に深まっていない。これこそ今向き合うべき実情です。

 本委員会では「人と人との再接続」をテーマに、多角的な交流のあり方を探っていきます。現役会員間の横のつながりはもちろん、世代を超えた縦のつながりも大切にします。特に、諸先輩方との交流の中で学べる青年会議所の歴史や精神は、次世代の会員にとっての羅針盤となります。交流事業そのものが成長の場となるよう、計画段階から学びや気づきが得られる仕掛けを盛り込み、単なる懇親ではない価値ある時間を創出します。一人ひとりの会員が、互いの存在を認め合い、関心を持ち、関係性を育むことで、組織としての信頼と結束はより強くなります。

 この一年、会員同士のつながりに再び光をあて、青年会議所の魅力と力強さを体感できる組織文化の醸成に努めてまいります。

国際青少年委員会

 グローバルな視点を持ち、異なる文化や価値観を理解することは、これからの時代を生きる青少年にとって欠かせない素養です。かつて国際という言葉は遠いものでしたが、現代は国内にいながら世界とつながる時代です。地方都市であっても、国際感覚を持った若者の育成は急務です。

 周南青年会議所では、昨年度より姉妹JCである清州青年会議所との交流が再開され、国際事業への関わりのハードルが確実に下がってきています。これはまさに絶好の機会であり、「国際」を特別な活動から当たり前の学びへと昇華させていく節目と捉えています。

 本委員会では、交流そのものに焦点を当てるのではなく、そこから得られる価値「違いを知ること」「互いを尊重すること」「共通点を見出すこと」に注目し、取り組みを構築していきます。また、国際感覚を育む手段は多様であると捉え、海外訪問や受け入れ交流に加えて、地域内での多文化体験や国際理解を深める学びの場づくりなども視野に入れ、柔軟な事業計画を行います。この再接続のチャンスを活かし、世界とつながる心を育みながら、地域に誇りと広がりをもたらす国際的視座を育成してまいります。

 組織の骨格を成すのは、丁寧で信頼性の高い運営体制です。総務委員会は、例会の設営や運営など青年会議所の活動の根幹を支える役割を担います。その仕事は一見すると裏方のように見える業務ですが、確実な進行や品格ある設えは、組織全体への信頼につながる極めて重要な役割です。また、例会は会員が一堂に会し、意識を高め合う大切な場です。例会のセレモニーや時間管理の徹底を通じて、参加するすべての会員が「この時間に誇りを持てる」例会運営を再構築してまいります。

 本年度は、組織の根本に関わる重要なテーマとして、公益社団法人から一般社団法人への法人格移行に向けた対応も進めてまいります。この法人格の見直しは、今後の地域社会の変化に柔軟に対応し、持続可能な活動を展開していくための前向きな選択です。会員にとっても難解に思われがちな手続きや制度変更に対して、正確かつ丁寧に情報を届け、安心して移行できるよう努めていきます。

 さらに、長年にわたり周南青年会議所を支えてきた卒会会員への感謝を表す「卒会式」の設営も重要な役目の一つです。諸先輩方の歩みに敬意を払い、現役会員がその想いを継承する機会として、意義ある場の設営を行います。
組織の根幹を丁寧に整えることで、青年会議所全体のつながりがより強固なものとなるよう、誠実な姿勢でその任を全うしていきます。

地域活性化委員会

 地域には、まだ十分に活かされていない資源や魅力が数多く眠っています。自然、歴史、文化、人材、産業、私たちの活動地域にも日々の生活のなかでは見過ごされがちな可能性が確かに存在しています。こうした「地域の中にある宝」にあらためて目を向け、光を当てることがこれからのまちづくりには欠かせません。

 本委員会では、その視点に立ち、地域の持つ独自の価値を再発見し、それを地域内外に発信することで、人や想い、機会が交わり連鎖する活気ある地域の実現を目指します。特に、地域と青年会議所、若者とまち、世代と世代など、さまざまな立場や価値観のつながりを再構築することも、重要な役割と捉えています。若い世代の視点や柔軟な発想を取り入れながら、行政や地元企業、各種団体、市民と協働する連携体制を築いていきます。

 地域の声に耳を傾け、多様なステークホルダーとの対話を重ね、私たちだからこそ実現できる価値を模索していきます。その中で「青年だからこそ挑戦できる」柔軟な発想力と、失敗を恐れない行動力を活かし、地域に前向きなエネルギーを循環させていきます。
 この地域に生まれ育った誇り、そしてこれからを担う責任を胸に、未来に希望を描くことのできるまちの姿を創出します。

地域移行推進室

 2026年度から中学校の部活動が廃止され、地域クラブへの移行が進められる中、地域移行に関して、市民と地域クラブを繋げるためのツールとして、周南青年会議所は2025年度に公式LINEアカウント『ちいくら』の立ち上げを行い、中学校部活動の地域移行を支える仕組みとして形にしました。2026年度は、この取り組みを継続的に発展させていくため「地域移行推進室」を設置します。『ちいくら』を通じた情報発信の充実や、地域クラブに関わる多様な団体との連携を進め、地域と子どもたちをつなぐ新たな仕組みづくりに取り組んでまいります。

結びに

 青年会議所の活動は、何かを「変える」ための挑戦であり、誰かと「つながる」ための対話であり、自分自身を「育てる」ための学びの場です。

 私たちがこの一年間を通じて目指すのは、ただの組織運営でも、イベントの開催でもありません。会員一人ひとりが持つ想いが活動となり、活動が出会いを生み、出会いが新たなつながりや挑戦へとつながっていく、そんな人と想いが循環する場を地域の中に育てていくことです。その積み重ねこそが、まちを支える人の熱量を高め、未来へとつながる大きな力になると信じています。

 かつて、徳山・下松という二つの青年会議所が一つになったとき、そこには大きな決断と勇気、そして未来を信じる情熱がありました。2026年の今、再び私たちは「つながり」の意味を問い直すときに来ています。時代の変化に流されるのではなく、私たち自身の手で未来を形づくる。その覚悟と誇りを胸に、一歩を踏み出す年にしたいと強く願っています。

 すべては、「想い」を「行動」につなげるために。
 そして、次の世代に青年会議所の想いと役割を受け継いでいくために。

 この一年間、どうぞよろしくお願いいたします。