公益社団法人周南青年会議所2025年度 理事長所信

2025年度理事長候補者 宗藤 悠太

2025年度公益社団法人周南青年会議所スローガン

2025年度公益社団法人周南青年会議所 基本方針

  1. 山口とともに歩むためのブロック事業
  2. 想いを伝え、ともに歩むために心を一つにする会員交流
  3. 拡大活動から拡大運動へ
  4. 青年会議所の在り方を考える総務運営
  5. 文化へ寄与する地域活性化事業
  6. 青年会議所と地域をつなぐ広報

はじめに 

公益社団法人周南青年会議所として誕生して23年。徳山青年会議所46年、下松青年会議所37年の歴史を継承し、今日に至るまで「まちづくり」「ひとづくり」を通じて様々な運動を展開してまいりました。地域をより良くしたい。諸先輩方の地域を想う気持ちは私たちに脈々と受け継がれています。これからも地域とともに歩み、リーダーとして社会の課題に真剣に向き合い、解決することで地域のより良い未来を描いていきます。

私たち周南青年会議所会員は、青年として、英知と勇気と情熱をもって、明るい豊かな社会を築きあげます。

スローガンについて

あなたは一人じゃない。

青年会議所会員は明るい豊かな社会を築きあげるために運動しています。目的を成し遂げる中で、会員には日々様々な困難が待ち受けています。そのようなとき、必ず助けに来てくれる人がいます。私も何度も何度も助けられてきたからこそ今があります。どんなに高い山も、深い谷も、一人じゃなければきっといつか乗り越えられます。助け合える仲間をつくりあげてください。お互いに愛をもって歩めば、あなたにとってかけがえのない財産となります。リーダーはどうか一人で歩まないでください。仲間と、そして市民の方々と愛をもってともに歩めば、きっとあなたと地域の未来は明るく照らされています。

組織編成について

 委員長の職務は事業構築、理事会でのプレゼンテーション、委員会運営、卒会生の送り出し等、多岐に及びます。そこで、2025年度は副委員長を2名体制とし、委員長のサポートを手厚くすることで、委員長が一人で困難に立ち向かうことを無くし、より良い事業と委員会運営を目指していきます。

また、副委員長にはそれぞれ広報委員会、拡大会議に所属していただきます。広報委員会では他委員会の事業を知り、広報を行う過程で、自委員会にも情報を共有していただきます。拡大会議では全員拡大のための手法と理念を自委員会に伝えていきます。各委員会の垣根を越え、周南青年会議所の事業であるということを会員に意識してもらい、全員拡大を推し進めることで、周南青年会議所の組織力の向上を試みていきます。

青年会議所は、山口に、日本に、世界に仲間がいる。それに気づけば、私たちは今よりもっと遠くまで、ともに歩んでいくことができます。

また、山口ブロック協議会と連携し、周南・下松・光地域だけではなく、山口県全体の魅力を発信することは、私たち周南青年会議所会員の視野を広げ、地域の発展により一層寄与することができます。

会員拡大委員会

周南青年会議所を卒会された諸先輩方は地域のリーダーとして、地域社会の発展のために今もなお尽力されています。私たちは諸先輩方の地域への想いをつなぎ、後に続かねばなりません。そのためには、新しい仲間を探し、迎え入れ、リーダーシップを醸成していくことが求められています。

周南青年会議所は、全員拡大を推し進めてきました。青年会議所の組織構成は単年度制を採用していますが、拡大活動は地域とのつながりを継続しながら、年度をまたいで活動をしていく必要があります。未来の会員を育むためには、より一層全員拡大の理念を伝播させ、情報・人財のネットワークの共有を強固にし、継続事業であることを一人ひとりが強く意識することが重要だと私は考えます。

会員の拡大も、会員の育成も、継続事業です。たった一人のヒーローではなく、一人ひとりがヒーローになればきっと、拡大活動も、青年会議所運動も、終わることのない運動として未来に引き継がれていきます。地域も、一人のリーダーではなく多くの人が協働しているからこそ発展しているのではないでしょうか。

単年度制を超え、想いをつなぐ会員拡大委員会を実現させましょう。拡大「活動」は拡大「運動」により良く変化していきます。

情報の共有はすべての組織の鍵となるものです。

周南青年会議所は2013年に法人格を公益社団法人へと移行しました。移行してから11年、私たちは組織の運営を適切に行えているかを常に検証しなければなりません。社団法人としての組織運営の情報を会員に正確に伝え、一人ひとりが総会において議決権を適切に行使してもらえるよう努めねばなりません。

例会においてもセレモニー、所作を会員に共有し、活動の成果を情報として伝達するための場を整えねばなりません。

そして卒会生からのメッセージは、残る会員に良い変化をもたらし、今後の活動において財産となります。また、現役会員から卒会生へ感謝を伝えることが重要であることも、未来へ残していきたい情報の一つです。

全ての会員が肩を並べ、ともに歩むには、方向性を共有することが要となります。組織運営を円滑にするために、情報を共有していきましょう。

会員交流委員会

青年会議所は「志を同じうする」者が集まる組織です。

青年会議所に入会した理由は一人ひとりちがい、はじまりは、志はバラバラかもしれません。しかし、会員間の交流で想いを伝え、その想いをお互いに理解し合い、高め合えれば、やがて心は一つにまとまり、「志を同じうする」者としてあなたと一緒に歩んでくれる存在となってくれます。

青年会議所活動を行う中で、心が苦しくなったり、もう歩みを止めてしまいたいと思うこともあるかもしれません。ですが、一緒に歩んでくれる存在がいるから、私たちは立ち止まらず前に進むことができます。私たちの運動を支えているのは友情に他なりません。

文化振興委員会

部活動は子どもへ平等にスポーツや芸術へと触れる機会を用意し、子どもの個性を伸ばし、創造性の獲得のために重要な役割を果たしてきました。しかし、学校教育の在り方の変化と少子化の影響から、全国に先駆け周南市の市立中学校では部活動を地域クラブへと移行する方針が打ち出されました。

子どもたちが活動する上で、問題となるのは「人・場所・予算」です。この課題を解決するために、地域とともに歩む団体として、私たちが地域のスポーツ文化、芸術文化の継承・発展のために寄与できることはないでしょうか。

文化は人が創造してきた中で最も美しいものの一つです。その感動は人を動かし、社会へ良い影響を与えていきます。人の可能性が閉じることのないよう、私たちだからこそできる運動を展開していく必要があります。

広報委員会

集客が上手くいかなかった。集客はできたが、私たちの目的が市民の方々に伝わっておらず事業として成功かは疑問が残る。あるいは周南青年会議所の主催事業だと認知されていない。こうした事業は過去になかったでしょうか。この課題を解決するために本年は広報委員会を設置します。

広報とは、組織の内と外をつなげるコミュニケーションに他なりません。周南青年会議所の運動を広げるために、組織内部の伝えたいことを市民の方々へと正確に発信しなければなりません。また、市民の方々からの声を聞き、組織内部へ情報を共有することは、周南青年会議所の運動をより良くすることにつながります。

市民の方々に私たちが考える地域の未来に共感してもらいながら、市民の方々の声を聞きともに地域の未来を想像し、発信していく。一人でも多くの人に「JCっていいね」と言ってもらえるように、広報というコミュニケーションを通じて、周南青年会議所のファンを獲得していきましょう。

結びに

私はこの地域に、この周南青年会議所に何を残すことができるでしょうか。一人では何も変えることができないかもしれません。ですが、私にはともに歩んでくれる周南青年会議所の仲間がいます。相集い、力を合わせれば、より良い地域の未来を掴み取ることができると信じています。

地域のために、仲間のために、まずは誰よりも私が率先して行動すること。行動が運動になれば、想いは残ります。次代へ想いを託していく。そうすれば明るい豊かな社会は必ず実現します。