公益社団法人 周南青年会議所
2022年度 理事長 木本安一

Turning Point~新時代の幕開け~

基本方針

  1. 20周年という節目に考える伝統と革新
  2. 青年会議所で得られる成果の可視化
  3. 原点に立ち返り誇りの持てるLOMの創造
  4. 今求められる、今だから出来ることに挑戦する

はじめに

2022年度がどのような年になるかと私なりに考えた時、「転機」という言葉がふと思い浮かびました。2021年は前年から引き続いているコロナウイルスの影響もあり多くの活動が制限され、会員にとってもやりたいことが出来ないもどかしさ等も多く見受けられました。しかし、それは全てがマイナスなことではなくチャレンジの年だったのではないかと私は考えています。与えられた環境の中で今出来る事を模索し、効果の最大化を図る、そのような年だった2021年から引き継ぐ2022年は何を残し、何を変えないといけないのか、そんな選択を迫られる年であることは間違いありません。逆の捉え方をすれば、周南青年会議所にとってチャンスでもあると考えています。普通、人は変化を好む生き物ではありません。しかし、半ば強制的に選択を迫られるという事は、今まで目を瞑ってきた変えなければならないような仕組み、慣習についても改めて向き合う時間をとらざるを得ないということです。 時代は大きく変わりつつあります。今後の周南青年会議所がどんなビジョンを描いていくのかしっかりと会員と共有しこれから引き継いでいってもらう必要があります。周南青年会議所には周南青年会議所19年、徳山青年会議所46年、下松青年会議所37年という脈々と引き継がれてきた大切な歴史と伝統があります。その歴史と向き合い、新しく生まれるであろう文化と融合させる、それが2022年度に求められていることだと思います。 コロナウイルスが蔓延して以降、世の中には思うようにいかない閉塞感を感じます。それは会員からでもあり地域全体からもです。ですが、そのような状況もコロナワクチンの普及によりようやく明るい兆しが見えてきました。そのような中、周南青年会議所としてはどのような想いで事業に取り組むのかと考えた時、全ての委員会において「転機」というテーマの もと事業構築をしてもらいたいと思います。どうすれば会員を、そして地域を、この沈み込んだ環境から勢いづかせる様な転機とすることができるのか、そのような想いをもって活動していく一年にしていきます。

スローガンについて

2022年度のスローガンは「Turning Point 新時代の幕開け」としました。そこにある想いとしてはこの2年間、コロナウィルスの蔓延により、多くの団体、組織、法人、個人等が求めているいないに拘らず変化を強いられてきました。その変化は人々に相当なストレスを与え、思考まで変化させてしまいました。2022年度はそのような状況に、順応していくフェーズに入っていきます。人々は新しい技術や考え方を手に入れ、それを今の環境と融合させるにはどうすればいいのか考えていきます。知ってしまった以上、もうコロナ以前の状況に戻ることは出来ません。周南青年会議所はそのような新しく得たものを使いこなし、さらには新しいものを生み出す機会を創出する団体を2022年から目指すという期待もこめて本年度のスローガンを決めました。

想いを拡大するための会員拡大

青年会議所にとって会員拡大は発足当初より継続されている重要な事業です。 私の考える拡大とは青年会議所において二つの意味があると考えています。 一つはもちろん人数の拡大であり、事業規模や内容について人数が多いことで行えることが多くなるのは当然だと思います。人数が少なくなれば組織運営で一杯一杯という状態に陥り、結果何も生み出せなくなってしまいます。全国的に会員の減少が大きな問題になる中、 どうすれば拡大が進んでいくのか。それは入会目的の明確化だと考えています。この地域で事業を行うなら青年会議所に、この地域で経営者になるなら青年会議所にと考えてもらうために、キーワードは「ビジネス、スキルアップ、人脈、リーダーシップ」が重要になると思います。会員拡大をする中で会社に持ち帰れるものを明確に伝えることが出来ることによって、言葉にも説得力が生まれ、多くの会員の入会に繋がると考えます。長く周南青年会議所は会員数100人の体制を維持してきました。しかし2022年度は80名程度のスタートを余儀なくされます。大変な目標にはなりますがもう一度100名という数字を強く掲げ目標達成を目指します。もう一つは想いの拡大です。青年会議所の活動は運動と表現されることがよくあります。運動というのは波を起こすような意味合いで使われ、小さい波のように 始まった運動が徐々に大きくなり結果的に多くの人達に影響を与えます。20歳から40歳という青年経済人が、旗振り役となり持続可能な地域をつくるために、幅広い社会課題の解決へ果敢に挑戦するといことは、若いからこその行動力、そして今後、地域のリーダーとなり得る人達への期待感等、大きな意味があると考えています。青年会議所で行っている活動、 思いを波紋の様に広げるためにも、想いを共有することの出来る仲間を多く迎え入れ、周南青年会議所を勢いづかせるために拡大活動を行っていきます。

原点に立ち返り誇りの持てる例会運営

2020年、2021年はコロナウィルス蔓延の影響で、中々一同を介しての例会開催というのが難しい状態でした。そのような中優先されたことは、まず例会を開催し続けるということで あり、その年度の総務委員会によって、その時点で出来る例会の形が模索され、WEBとのハイブリットという形で何とか体制が維持されてきました。先行きが見えない中で、今後どのような状況になっても対応できる新しい基準、ルールが必要になります。そして、ハイブリッドになったとしても守り続けないといけない伝統がセレモニーと時間管理の徹底です。セレモニーは会員が青年会議所の目的等を共有する大事なセクションであり、本来全会員 斉唱が出来て当然のことです。時間についても通常とは違ったWEBでの例会が当たり前になりイレギュラーに慣れてしまったことで、時間への意識が薄くなってしまっている所があるように感じます。そのような今だからこそ原点に立ち返り、当たり前のことを徹底できる環境づくりから見つめなおし、伝統ある周南青年会議所の例会を行っていきます。

歩みを止めない周南青年会議所の積極的な広報

青年会議所は20歳から40歳までの団体です。その限られた時間を青年会議所で活動をしていくことを選んでもらうためには、加入する本人はもとより、候補者の関係者、地域団体、 地域住民たちに自分たちがどのような目的で、どのような活動をしており、どのような結果を生んだのか発信し続けることが重要です。自分たちが自信をもって世に送り出した事業を多くの方達に知ってもらうことで、周南青年会議所の認知に繋がっていき、ひいては未来 の会員を作り出す一助になっていきます。発信できるツール、環境は多岐にわたってきています。多くのツールを使う環境を整え、事業構築の中で情報発信を組み込むことで周南青年会議所の未来に繋がる広報を行っていきます。

20周年の節目を契機に考える伝統と革新

2022年度は周南青年会議所が誕生し20周年を迎える節目の年となります。周年事業はこれまでの歴史を振り返り、そして今後5年、10年と繋げていく大事な事業です。記念式典には多くの先輩方や、地域の各種団体、県内、県外の各地青年会議所の皆様をお招きし周南青年会議所の活動の意義や、今後の方向性などを発信していく重要な機会となります。この2年間はコロナウィルスの影響により、先輩方と関わる貴重な機会である八日会なども中止となるということがあり、歴の浅い会員にとっては中々関係が深められていないのが現状です。記念式典では歴史と伝統、そして周南青年会議所の規模の大きさについて事業を通じて現役会員に感じてもらうことで、会員であることに自身と誇りを持ってもらい、これからの未来へと繋がる事業とします。

青年会議所とビジネスの融合

2019年度会頭をされた鎌田先輩が会頭所信の際ビジネスという言葉を使われました。その後、青年会議所として具体的に何か行動に移せたかというと、はっきりした方向性は未だ見えない状況です。根本的な話ですが、本業がうまくいってない状況では中々青年会議所活動 に力を注ぐことは出来ません。多くの青年経済人が集うこの青年会議所には、本来多くのビジネスチャンスが眠っているはずです。世の中は凄まじい速さで変化しています。従来のビジネスモデルをなぞるだけでは生き残れない、そんな時代に突入しています。そのような中、他業種から得る情報によって生まれる新しいビジネスの発想や、身近にいる信頼できる仲間との協業等、持続可能な組織運営を行う上で、会員のビジネスの活性化を図ることは重要な要素の一つになります。ビジネスを第一義としない青年会議所らしいビジネス環境、仕組みを構築する必要があると私は考えます。青年会議所活動を行う上で、若い会員が何のために青年会議所活動を行っているかを身近な人に伝える上でも、成果の可視化は重要なことの一つであり、ビジネスの成果もその一つです。多くの先輩方からは、青年会議所でのビジネスは関係が深くなっていけば自然と生まれてくるものだと教えていただきました。ですが、その逆もあると私は考えています。会員間でのビジネスを後押しする環境ができ、ビジネスが交わされ、そしてそこから信頼関係が生まれ、青年会議所活動に繋がる、さらには構築された信頼関係によって退会者が減少するということも考えられると思います。2022年度は周南青年会議所らしいビジネスという視点から、持続可能な関係構築が行えるような事業を推進していきます。

今求められる、今だからできる地域活性化事業

2020年、2021年と全国的なコロナウイルス蔓延のため、各諸団体で行われるはずだった事業の多くが、変更、中止を余儀なくされました。行政からも市民に行動の規制が行われ、多くの人々が行き場のない感情を抱え込み、地域全体が沈み込んでいるように見受けられます。このままでは、人々が気力を失い地域の衰退が加速してしまいます。2022年は徳山港、下松港、光港の開港100周年の年でもあり多くの団体がそんなメモリアルな年を盛り上げるために多くのイベントを企画しています。周南青年会議所としても地域や人々を元気づ け、そして勇気づけ、さらに勢いづかせる事業を行います。改めてこの2年間を振り返った時、ネガティブなことばかりではなかったと思います。行動様式の変化や、デジタル化の推 進、リモートワークやリモート会議の導入によって距離の概念も変わりました。このような変化は今までガラパゴス化していた日本では長い期間を必要とするものであり、この2年間で急速に浸透したという事は間違いなくポジティブな事です。このような変化をチャンスと捉えそして活用し、2年前では出来なかった、今だからこそ出来る事業構築に取り組んでいきます。

青年会議所らしさあふれるそして、多くの青年会議所関係者を巻き込んだ会員交流

本来会員交流には大きな意味があります。それは現役間の関係構築はもとより歴の違う会員同士が関わることによって伝えられる青年会議所の伝統や歴史、さらには、この地域に多くおられる先輩方との交流という意味もあります。しかし、2020年、2021年と交流の場は制限され本来交流が行われることによって会員が得られたであろう可能性が、限りなく小さくなってしまっているのが現状です。2022年度はその可能性が最大化できるような交流を目指します。様々な角度から交流を検討することによって、近年得られなかった可能性を会員に感じてもらい、停滞していた流れを払拭し勢いづかせるような事業を行っていきます。

おわりに

2022年度はコロナからの脱却、20周年という節目、変化するべきルールへの対応と新しい時代への一歩を踏み出す年となります。人間は変化に弱い生き物で何かを変えようとすると大きなストレスを感じます。多くの人達に変化を求める方向に舵を切ろうとしたときには明確なビジョンが必要であり、それが無ければどんなに良いプランであったとしても意見が一致せずまとめることは出来ません。このような時期であることを必然性と捉え、周南青年会議所の歴史と伝統をしっかり守りながらも未来に繋がる年になるよう邁進していきます。

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